No4二音節声調の基本とコツ

 

🔳要点 

 

● ドレミファが言えても、歌は歌えない。ローマ字読みから脱却すること! 

                               ● 中国語らしさは声調と声調符号の付く母音をはっきり発声!

 ●  時々見かけるアポストロフィーの記号、あれは何?

 

 

No1では単音節での声調をとりあげて声調の基本を学びました。

 

ただ単音節(漢字一文字)での声調は、例えますとドレミファのようなものですから、単音節で声調ができても、実際に歌が歌えるとは限りません、

 

それで二音節(中国語の通常の二つの漢字からなる単語)そして数語のフレーズ、さらに文章で正しく声調の発声ができて、初めて歌が上手になった、つまり伝わる中国語が話せるようになった!と言えます。

 

このNo2ではまず2音節、二つの声調が組み合わさった時どのように声調を発するかの基本とコツを取り上げます。

 

二音節声調ができるようになれば、声調では初心者を卒業です!

🔳 理論編(二音節声調の基本):二音節で声調を言えるコツ!

 

前回の声調のコツで強調したのは、音域をまず広げるでした。練習の方法では北京語言大学が勧める一声×三声と二声×四声での組みあわせで練習するという方法ですが、これが二音節での練習です。

 

一声×三声は音域を広げるため、そして二声×四声は日本人が二音節での組み合わせで逆に発声してしまうのがなぜかこの二声と四声の組み合わせです。

 

ポイントは二声の最後をキュット直角にトーン!を上げることと四声は落とすだけでなく真下に落とすように力を入れて早く!落とすことでした。

 

さて単音節での声調を正しく身に付けるコツは、以上に加え三声をどうマスターするかですが、二音節で声調を学ぶ際に重要なのが日本人の苦手とする二声・三声をどうマスターするかです。

 

その内容は実践編で取り上げますが、理論編では声調やピンインの発音でとても重要なのに見落とされてる部分をまず基本と土台を固めるという意味で取り上げます。

 

1: 声調とピンインの発声の基礎はまずローマ字読みから脱却すること!

 

あまり強調されていないのですが、声調であれ、ピンインであれ何故か日本人が声調もピンインも苦手なのは、無意識のうちにピンインがローマ字読みになっているところに原因がある場合があります。

 

走(Zǒu)発音の仕方は下記のサイトを参考にしてください。

ローマ字読みですと Zo |u(ゾ+ウ)

ピンインでは Z|ou ( Zi + ǒu) ですね。

発音をイメージしてみましょう。

 

ローマ字読み(日本語読みともいえます)では、口の構え方がZo(ぞォ)から入ります。日本語の「ぞ」ではオを強調して発音しませんからオの音はそれほど前にでてきません。

 

ピンインの読みでは子音の口の構え方から入りますから、Ziの構えを先に作ります。

※ 母音を先に構えるのが日本語で子音を先に構えるのが中国語です。ここ詳しい説明は「ピンインの母音編」でとりあげます。

 

唇を横に引いたZi(ズの構え)ですが、これは子音ですから唇の形は母音のiの形を取ってはいますが音として発声はしていません。音として発声(発音)するときは複母音のouです。しかもǒu、三声です。瞬時にǒuを声調と一緒に相当はっきりと発音します。でも最初の唇の一瞬の構えはZiからのスタートなのです。

 

残念ながら日本語耳ではZo+uとZi+ou の聞き分けが最初はできません。声調・子音・母音の発音が聞き分けることができる(言い分けができることが初めの一歩です)ようになりますと、中国語耳になってきますから、Zo |u(ゾ+ウ)と Z|ou ( Zi + ǒu)は違うなと分かってきます。

 

丁度良い発音モデルがありますので、聞き分けてみてください。李姉妹のチャンネルからです。

 

 

3つのポイントのうち最初の二つ、前半が今の論題に関係してきます。

1:母音にアクセント(声調)

2:正しい拼音の区切り方を意識

 

母音を強調していましたが、強調して発音する理由は母音に声調のマークがついて、そこで高低アクセントをつけるからです。

 

※ ちなみにでは子音がおろそかかというとそうでもないんです。中国人は小学校でピンインを習います。徹底的に覚えさせられるのがスタートの子音の口の構え方なのです。音には出さないけれど「Z」の子音から始まるGP(Zi・Ci・Si 舌歯音)のピンインの時はスタートに「i」の唇を横に引いた母音の唇と歯を噛んだ「子音の構え・フォーム」からスタートして、通じるように声調アクセントと声調のついた母音をはっきりと強調します。

 

ですので、お姉さんが実際に発音しながら日本語発音との違いを上手に説明していました。

 

この二人がこうしたことに気づくのは日中バイリンガルで日本語と中国語の両方を良く知っているからですね。

 

ここで注目して頂きたいのは、声調符号は最も強調して読む母音にマークを付ける

という点です。ですから、母音の位置が良く分かっていないと、声調もきちんと発音できなくなります。

 

それで初級テキストにはピンインが振ってありますので、そのピンインで、

子音と母音の区切りには|を入れて、ピンインの区切り方をはっきりとさせる

さらに四声のマークには赤ペンなどで上書き

して、声調を母音とともにしっかりと意識して声に出して、ローマ字読みから脱却するようにします。声調の重要な基礎トレーニングになります。

 

★ 中国語で発音が良くないというのは、日本語の影響によるローマ字から抜け出せていないからと言えると思います。

 

後の項目で子音・母音を学ぶ際に取り上げますが、

 

中国語らしさは声調と声調符号の付く母音をはっきり発声すること

、これは通じ易さにもつながります。そして発音のきれいさ、訛りのなさは子音が関係します。子音の口の構え・舌の位置・息の使い方がピンイン通りに発声できれば、、標準的なきれいな発音になります。

 

中国人からあなたの中国語は標準だと言われたときは、発音がスタンダードで訛りがないという誉め言葉だと思ってください。難しい子音をマスターすれば標準だと言われるようになります。

 

※ 補足:日本人が中国語母音で苦手な理由の一つは、日本語の母音のアクセントはピッチアクセントと言って、音節間のアクセントの高低さで意味が見分けられます。橋と箸の違いですね。ところが中国語では二声や三声のように一つの母音のなかでトーンが変化します。こうした母音は日本語にはないので、とりわけ二声三声が日本人には識別が難しいようです。

 

ということは二声三声をマスターすれば声調はずいぶん上手になるということですね!

 

原因は声門閉鎖の違いからくるのですが、このことはピンインの母音の項目で取り上げます。なぜ中国語には複母音があるのに日本語にはないのか?の答えもここから来ます。

2:音節(二つの漢字)のピンインでの区切りを理解しておく。

 

二音節になった時にピンインで、音節を中国語読みにどう切れ目を見分けるかが分かっていませんと、根底が揺らいだままレッスンにはいることになります。

 

次の三つですが、これはトレーニングするほどの必要はありませんので、こういうことと理解していただくだけで十分かと思います。

 

1,音節の切れ目は通常は子音になります。

  大方の音節の先頭は子音でアルファベットでも子音表記になりますね。  今天➡ Jīntiān。

 

2,"i" "u" "ü"で始まる音節の場合は"y"もしくは"W"になる。

  iとuは母音の表記ですから間違えやすいので、アルファベットで子音の表記に分かり易く変えます。  

  上午➡Shàngwǔ

 

3,後ろに"a" "o" "e"で始まる音節がある場合は、前の音節との間にアポストロフィーを入れる。

  これはおそらく代替えできるアルファベットがないからですね。              可愛➡ Kě’ ài。

 

※ 覚える必要はないと思います。このアポストロフィーは単なる区切りの記号です。

 

※ この3っつはピンインのつづり方規則としても学ぶ事柄です。音節の切れ目を明確にするためのルールでもあったのですね。

 

「No2/理論編・二音節声調の基本とコツ 」はここまでです。次回は「No2/実践編」です。YouTube動画の中から二音節レッスンで教え上手なプロの先生たちのレッスンを中心に取り上げました。