HSKは英語のトーイックやトーフルのように世界中で共通して行われる、中国語コミュニケーションのレベル判定テストです。
日本国内にはHSK日本実施委員会がHSK普及のために認定校を設けております。しかしながら、認定校は数が少ないため、地方の方ですとHSK認定校で学ぶ機会が少ないと思います。この頃はOオンラインで学ぶ方も増えましたので、お勧めが認定校のオンラインレッスンです。
認定校講師のレッスンそのものがそのまま受験対策にもつながります。同時に中国で日常生活でよく使われる語彙や言い回し、フレーズがHSKの題材ですから、その題材でレッスンを行うという事は、そのまま現地で使える言葉をマスターすることにつながります。
受験の際にどこの教室で学んだかもすぐわかるようにもなっています。
ですので、リアル対面の受講生に加えオンライン受講生にも、最寄りの会場でのHSK受験をお勧めします。教室として一層HSK対策に力を入れ、生徒様へのサービスもできますよう計画中です。どうぞご期待ください!
「HSK」はコミュニケーション能力測定の検定です。
ですから、【読み・書き】より【聞く・話す】レッスンに焦点を
あて、コミュニケーションができる中国語力を培った方が!
検定対策として、適しています!
HSKと中国語検定試験の違い。
HSK:世界の中国語学習者を対象とした中国語の運用能力をテストする。
中国語検定試験:単語の知識、中国語文法を土台にした文章能力をテストする。
ですからHSKでは知識をもっているかどうかよりも、中国語を使える実用性が重視されます。
HSKは総合点で判定します。そうしますとリスニングの点が低くても、読解や作文で高得点を取ってリスニングをカバーできます。読解や作文は漢字のわかる日本人には有利なテストと言えます。
又語彙力(単語を知っている)さえあれば、何とかなる試験でもあります。
ちなみにHSKでは1級が150語、2級300語、3級500語、4級1200語、5級2500語、6級5000語が試験で使われる語彙数の規準です。
日本人はすでに漢字を理解でき、中国語の漢字の意味を推測し理解できます。更に漢字を見て記憶できる能力もあります。英語などで5000語を覚えるのからみればずっと有利です。
ですので、★受験者から、あまりできた気がしないのに意外と点が取れていたという感想をよく聞きます。(笑)でも、日本人の外国語学習の弱点も意識しましょう!
相当な量の単語を覚える必要があるように思えますが、実際はそれほどではありません。
コミュニケーションをとるための語彙力はKSK3級(500語)で会話は充分行えます。4級(1200語)があれば大概の文はすらすらと読めます。
そうしますとHSK受験で重要なことは「聞き取る力」つまりヒヤリング能力がカギになります。日本人の弱点はそこにあります。漢字をみて意味が取れますから、目で学習しがちです!
HSK試験の特徴は難しい語彙よりも、膨大な量の試験問題にあります。速読即解、聞いて瞬時に何を言っているのかが分かる能力が必要です。
音声に関しては「言えれば聞けて、聞ければ言える」という原則があります。正確に中国語発音ができれば、中国語耳ができます。そうすればリスニング力がついて、語彙やフレーズの吸収は格段に進み、文を聞いて意味が取れます。
そのために、ピンインは曖昧に知っているのではなく、完全に理解しましょう。聞き分ける力が付きます。ですからHSK対策は、まず比較的平易な文章(3級程度の過去問)を、正しい発音で口に出して音読することから始めます。
作文も点を取るには、分かりやすく、意味がはっきり伝わる平易な文章で語順に間違いがなければ良いのです。国語の作文の課題のように、伝えたいことが明確な文が高得点につながります。
ということで、まず中国語の音を聞き分ける土台を作って、よく使われる語彙と表現・フレーズ・文などを聞き取れることに学習時間を割くべきです。
★ そのようにして3級・4級に合格したら、そこから5級・6級の語彙力を身に付けましょう、そこからが過去問との格闘です。よく言う「解法」のコツも必要にはなります。
★ 問題を解きながら、語彙の正しい使い方、用法を掴みましょう。その段階では、テキストや過去問を黙々と解くことは必要です!
しかしそれまでに「自然な会話ができる、頻繁に使われる言葉は聞いて意味が取れる」土台ができていれば、中国語の文の仕組みや文法も分かってきますから、そこからは努力の結果が実感としても掴めるようになります。
※「脳が認める外国語勉強法/ガブリエル・ワイナー」最速で外国語を学ぶための3つの鍵
👉1:発音を最初に学ぶ。発音を学ぶ過程で耳がその言語の音に慣れるので、語彙の力や会話を理解する力、話す力が身に付きやすくなる
語彙を覚えることが重要です。単純に単語の意味を覚えるということではなく、中国語では同じ単語が複数品詞で用いられますから、語彙の用法(文章の中での使われ方)をつかむ必要があります。
ですので、例文とともに覚えるのが良いのですが、
❶ 関連語句も一緒に覚えておくと、カギとなる語句さえ聞き取れれば、答えを類推できます。
HSK公式WEBサイトのレベルチェックテストの3級問題のサンプルです。問題16の鍵となる言葉は「解决」です。インターネットで解决を入力し、関連する例文の中に「我在寻求解决办法/解決策を探している」というのがありました。答えのEは「办法/方法・策」です。
問題17も例えば「明白」の中国語を学んだとき「知道、懂」なども類似語として知っていれば、答えられますね。
又リスニング問題でも、音声の問題の意味を完璧に聞き取ろうとしても難しい場合があります。〇もしく×↬✔で答える際の、答えの問題からどんな関連語句がイメージできるかを普段から意識していますと、カギとなる言葉から類推ができます。例えば答えの文が天気の話でしたら、太陽の「阳光/日光」や「暖和/温かい。冷/寒い」などの関連語句を思い描いて、内容を推測しながら中国語の文をリスニングすることでおおよその検討がつく場合があります。
お薦め参考書は次の語彙のトレーニングブックです。類似語も扱っています。
「脳が認める外国語勉強法/ガブリエル・ワイナー」最速で外国語を学ぶための3つの鍵は
1:発音を最初に学ぶ。2:翻訳をしない。3:SRS分散学習をシステム化するツールを使う。この3はANKIというアプリを使ってフラッシュカードで画像を張り付けながら単語を覚える方法です。
長期的にじっくり学ぶ場合この方法はとても効果的ですが、試験対策には時間がかかりすぎるという難点があります。それで受験対策では彼が提唱する次の二つをお勧めします。忘れないようにする仕掛けです。
一つは「人は具体的な情報を優先する」です。つまり単語の意味が抽象的ですと記憶しにくいので、具体的な内容の文に置き換えてみることです。
そしてもう一つが「エビングハウスの忘却曲線」の活用です。
「忘れる直前に思い出す」です。つまり覚えようと工夫するのではなく「思い出す練習をする」というものです。記憶を何度も上書きします。
級別の語彙を文章化して覚える際に、その時に覚えようとしても無理なので、最初の文章はイメージを描いてみます。イメージと覚えるべき単語をセットにします。そのイメージに類似単語も一緒にまとめて、それを繰りかえし思い返すという方法です。
ついでに口に出して音声化も図ると音と映像化したイメージで長期記憶に単語が入っていく工夫が必要です。
人によって工夫の方法は様々ですので、チャレンジしてみてください。
また中国語は一つの単語が複数の品詞で用いられる場合があります。単語の置かれている語順から、求められている答えの品詞が何か?ということで、あたりをつけることもできます。
そうしますと、普段から語順や中国語構造を意識しまた文章中の単語の位置とどのような品詞で使われて、どのような意味になるかを理解して、学びますと、作文の際にも効果が発揮できます。
語順と文型という切り口で、まとめた当教室の文法ファイルがあります。
補語の部分は上級になりますので、まだ取り上げておりませんが、特に使用頻度の高い補語は補足で付け加える予定です。
HSK対策でお習いになる生徒様また教室受講生でご希望の方に差し上げております!
HSKは中国語の運用能力を判定する試験ですから、【実際に使える中国語】のレベルを認定しますのでご自分の実力がつかめます。ですから当教室は【HSK対策】に力を注いでいます。
中国の「漢考国際」(HSK試験の研究開発を行う組織)と北京語言大学がHSKのために開発したテキストです。
HSKの問題を素材にコミュニカティブ・
アプローチとTBLT(タスクベース・アプ
ローチ)という言語の真正性で学ぶ最
新の言語教育法で開発された、優れ
た教材です。
中国教育局(国家漢弁)が主催する、世界で展開する孔子学院のテキストです。